インド国内旅行@レー・ラダックまとめ 〜準備、移動、絶景ポイント〜
デリー空港からわずか90分で行けるレー空港。冬には−20度を下回る過酷な環境に、手付かずの、美しくも荒々しい自然が広がっています。チベット以上にチベットらしいと言われるように僧侶や民の祈りが今も捧げられ、のびのび育った野菜がふんだんに使われたチベット料理に癒されます。
ぜひ一度は訪れるようおすすめしたい場所です。ただ、注意したいのが、そこは富士山と同じくらいの標高であるということ。しっかりと準備をして、万全の状態で楽しみましょう。
レー・ラダックに行く前の準備
準備についての情報があまりなく、実際に行ってから、持ってくればよりよかったなと思うものがいくつかありました。手続きなどのことも知っておけば便利なこともあるので、事前準備についてまとめました。これから行かれる方の参考になれば幸いです。
高山病対策
睡眠不足は高山病の原因になります。レー空港は午前中しか利用できないため、到着は早朝になることも。前日は早く寝ましょう。
心配であれば、ダイアモックスという高山病の薬もあります。レーの薬局でも手に入りますが、予防のために出発前日から飲めるよう自宅近くの薬局で入手しておくことがおすすめです(1錠3〜4ルピー)。飲むと指先がピリピリしますが、薬が効いている証です。
また、観光地は階段が多くあるので、すぐに息が切れます。息を整えながら自分のペースで登りましょう。高山病対策には水分の摂取も重要です。レーの街を出てしまうと水を入手できるところも限られるので、観光にまわる前にまずは水を調達しましょう。
私は以上の準備をしてなんとか大丈夫でしたが、嘔吐しているインド人もいて辛そうでした・・・。
紫外線対策
高地で太陽に近いため、直射日光が強力です。日焼け止めとリップクリームは必須です。私はリップクリームを忘れ唇がカサカサに・・・慌てて現地で調達しました。他にも直射日光を遮るための薄い長袖や帽子、サングラスもあると快適です。
見どころは高所にあることが多く、陽の当たる中を登っている間はかなり暑くなりますが、お寺の中や日陰はわりと涼しいため、着脱可能な羽織物やベストがあると便利です。日が暮れるととても冷え込みます。
トイレ事情
レーの街中には水洗トイレもありますが、トイレットペーパーがないことが多いです。空港や博物館のトイレですら…。またゴンパなどでは地面に穴を空けただけのトイレも多いので、トイレットペーパーとウェットティッシュは携帯必須です。トイレットペーパーは芯を抜いて持っていき、観光をするときには1回分ずつに切り分けたものをまとめてジップロックの袋に入れて持ち歩いたのがとても役に立ちました!
外国人登録
外国人はレー空港で届出を提出する必要があります。混んでいると素通りしそうな小さいカウンターで記入することになりますが、記入内容はシンプルで項目も多くないのでパスポートと宿泊先情報が手許にあればさほど手間取らないと思います。
帰る際にも同じような届出が必要なので、Departure Formをもらっておくと帰りの際はスムーズです。
入境許可証
上記の外国人登録とは別に、観光地へのルートに設けられた関所で、事前に取得した入境許可証が必要な場所があります(人気のところでは、ラマユル、ヌブラ渓谷、パンゴンツォなど)。レーに到着してからでも取得できますが、事前に行きたい場所が決まっているようであれば、予め旅行代理店に依頼しておくとスムーズです。
私は日本人スタッフの居るHIDDEN HIMARAYAさんにお願いしました。入境許可証が必要な場所ではパスポートの原本も必要になります。携帯するのを忘れずに!
のちに記載するドライバー付きの車の手配も依頼しましたが、親切なドライバーさんでした。
その他
レー市内では薬局やスーパーなどが多くあり、いざとなったら日用品はほとんど揃います。8時頃から開いているお店もありました。メインバザールやその周辺で比較的すぐに見つけられます。
各施設の入場料やドライバーへのチップ用に10/20/100ルピー札などの細かいお札があると便利です。
レー・ラダックの移動
移動の距離や場所に応じたオススメの移動方法をご紹介します。
タクシー
レーは小さい街なので、大体の買い物や食事は歩いて行けます。観光地は高台にあることが多いです。徒歩でも行けなくはありませんが、高所で息が切れやすいため、タクシー移動がおすすめです。街中には流しのタクシーは少ないですが、タクシースタンドまで行くとすぐに拾えます。
メーターはありませんが、地元のタクシー組合が決める料金体系があるようなので、行き先と料金を一緒に確認すると良いです。ちなみに私が利用したときは、レー街中からツェモゴンパとシャンティ・ストゥーパを周りレー街中まで戻ってくれるというルートで600ルピーでした。
ドライバー付きの車
郊外の観光地は離れており、車で30分〜4、5時間かかるところもあり移動が長くなります。郊外の観光地をいくつかまわる場合は、旅行代理店などを通して事前にドライバー付きの車を手配しておくと便利です(距離に応じて、1日5000〜10000ルピー前後)。
舗装が進んでいるため、意外と車酔いしづらいと思います。山道が続きますが、景色や山肌が目まぐるしく変わるため、私は飽きずに車窓からの眺めを楽しみました。
レンタルバイク
バイクの運転ができるなら、広大な景色の中をバイクで疾走するのも気持ち良さそうでした。街中でレンタルできます(1日1500ルピー前後)。
レー・ラダックのおすすめ絶景ポイント
〈レー街中〉
ツェモゴンパ
レー王宮からさらに高台にある。レーの街や遠くの山々を見渡せ、景色がとても良い。飛び出た通路にある旗越しのレーの街はカメラで切りとりたくなる景色。
シャンティストゥーパ
日本人僧侶がラダック仏教徒とインド政府と協力して建てたストゥーパ。丸くて滑らかなシルエットのストゥーパはなかなか珍しい。
レー王宮
レーの街中から歩いていけ、街を見渡せる。オールドレーの町並みを通って行くのも楽しい。内部はあまり見どころがない。
〈下ラダック〉
ラマユル
古い石造りの建物が並び、遠くに月の丘と呼ばれる山合いをバックにして、とても美しい景色が見られる。
アルチゴンパ
メインの建物は外見は地味だけど、中に入ったらすごい。5mほどの大きな立像3体があり迫力がある。吹き抜けになっている壁と天井には歴史ある美しい壁画が見られる。
〈上ラダック〉
ザンカム
インダス川とザンスカール川の合流地点。レーから比較的近い人気の絶景ポイント。運が良いと、2本の河ともブルーで綺麗な水流を見ることができる。自然のパワーを感じた。
ティクセゴンパ
お寺内部には1〜2階の吹き抜けに座る大きな仏像や綺麗な石がはめ込まれたシルバーストゥーパなどがあり見応えがある。特に下のグラウンドから見上げ、青空をバックにゴンパがそびえ建つ姿は絶景。
下のグランドにある礼拝堂で地元の信者が大勢集まるお祈りの時間があり見学することができる(私は朝9時からのお祈りを見学したが、その他の時間もあり)。
へミスゴンパ
中には小さい博物館もあり、仏教美術品を見ることができる。メインのお寺から見上げたところにある金色の大仏まで登ると、崖に建物が連なっている様子がよく見えて感動的。体力に少し余裕があればぜひ登って見て欲しい。
おまけ
・遠方でヌブラ渓谷やパンゴン湖がある。ぜひ1泊で行ってみたい所です。
・ラフティングやマウンテンバイク、四輪バギーなど、壮大な自然の中でのアクティビティも可能。街中にもいくつかお店がありました。
・お土産には、現地の名産品であるパシュミナや石のアクセサリーがお買い得!メインバザールやその周辺にたくさんお店がありました。あんずのドライフルーツやジャムも人気です。
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