【ISIS】インドで領土拡大主張 21人逮捕


インドでISISを支持していた疑いのある男性21人が逮捕されたようです。
画像出典:Indian Express

産経新聞(日本) 2016/2/5

【ニューデリー=岩田智雄】インド政府は最近、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)を支持していた疑いのある若い男21人を逮捕した。ISの地域指導者を名乗る男はISのインターネット上の英字機関誌「ダービク」で、インドがパキスタンと領有権を争うカシミール地方に「領土」を拡大すると主張しており、インドでISの脅威が強まっている。

インド内務省は先月下旬、全国でISの支持者14人を反テロ法に基づき逮捕したと発表した。その後、各地の警察署が新たに7人を逮捕した。

南部カルナタカ州の警察幹部は産経新聞の取材に、容疑者6人が中東でISの構成員を募っていた男と連絡を取り合っていたとの情報があったと明らかにした。現地メディアは、一部の支持者は、カシミール地方に向かおうとしていたほか、インドにISの拠点を設営しようとし、テロを計画していたと伝えている。

一方、ダービクの最新号は、ISの「ホラサン州知事」を自称するパキスタン人、ハフィズ・サイード・カーン幹部のインタビュー記事を掲載した。

カーン幹部はアフガニスタンとパキスタン西部などはISのホラサン州に含まれるとした。この地域に近いカシミール地方のインド支配地域でテロを行うイスラム過激組織ラシュカレトイバは「背教者パキスタンの代理人」だと断じ、パキスタンの利益のために活動しているだけで「住民や兵士は置きざりにされている」とし、「カシミール地方でISを拡大させる絶好の機会だ」と主張した。

さらに、「これらの地域では具体的な準備が行われている。間もなく、カリフ制拡大の良いニュースを聞くことになるだろう」とテロ実行を示唆した。

カーン幹部はパキスタンのイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動」(TTP)の元構成員。ダービクでは、アフガンでISと対立するイスラム原理主義勢力タリバンについても「パキスタン情報機関に命令を受けている」と非難した。アフガンでの支持拡大を狙ったとみられる。

India Express 2016/2/4

The Islamic State’s Khorasan wing is committed to “expanding to Kashmir to fight the cow-worshipping Hindus and the apostates from factions allied to the idol-worshippers of Pakistan, such as the Lashkar-e-Taiba”, its in-house magazine Dabiq has reported.

ISのホラサン勢力は「ヒンドゥー教徒とラシュカレトレイバ(Lashkar-e-Taiba)等の偶像崇拝をしているパキスタン人背徳者たちと戦うため、カシミール地方へ勢力を拡大する」ことを決意した、と(ISの機関紙である)ダービクが報じた。


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