インドデリーの大気汚染シーズン到来！PM2.5対策はどうする？

Posted on 2017年10月18日 by saki in インド生活の基本 // 0 Comments// 17,910 views

David-Karich / Pixabay

じめじめしたモンスーンが終わり、セカンドサマーが来て、そして次に来るのは大気汚染！ディワリを境に一気に空気が悪くなります。みなさん、マスクの準備は万端でしょうか。

大気汚染でよく聞く「PM2.5」とは？

David-Karich / Pixabay

そもそも、空気はどのような物質で汚染されているのでしょうか。よく耳にするPM2.5とは、下記のとおり。

大気中に浮遊している2.5μm（1μmは1mmの千分の1）以下の小さな粒子のことで、従来から環境基準を定めて対策を進めてきた浮遊粒子状物質（SPM：10μm以下の粒子）よりも小さな粒子です。

PM2.5は非常に小さいため（髪の毛の太さの1/30程度）、肺の奥深くまで入りやすく、呼吸器系への影響に加え、循環器系への影響が心配されています。（出典：環境省HP）

普通のマスクでは、PM2.5サイズの汚染物質はマスクを通り抜けてしまうため意味がないとか。PM2.5対応のマスクをつけることが重要です。

デリーのPM2.5数値は世界一悪い！？

去年のディワリ一夜明けた日の朝、空気が「真っ白！」になっていたことを鮮明に覚えております。これは霧ではなく、大気汚染…ひどいところに来てしまったなぁと改めて感じました。笑。これ朝もやとかじゃないんですよ…

どれだけデリーの空気が悪いのか、数値で比較してみましょう。（二年前のコチラの記事も参考に→http://www.achanavi.com/archives/802）

日本の環境省が指定する環境水準はこちら。

１年平均値15μg/m³以下かつ１日平均値　35μg/m³以下　（出典：環境省HP）

1日の平均値は35μg/㎥、に対し、去年のデリーはなんと10,00μg/㎥！！

もっとも危険な汚染物質であるPM2.5の濃度は急上昇しており、1立方メートルあたり1000マイクログラムに達した。これはインド政府の安全基準の16倍という数値だ。（出典：http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/111100430/）

こちらのサイトで現在の数値（10月17日）をチェックしてみました。
デリーの空気はすでに 216…。今週からどう数値が変化していくでしょうか。。

そして、同日の東京の空気は、38！めちゃめちゃキレイ！！

（※こちらの数値はPM2.5だけではなく色々な汚染物質の数値を鑑みた数値数のようです。詳しい方、教えてー！）

ディワリを境に空気が悪くなる理由

こちらの記事でも書いていますが、ディワリはインド最大のフェスティバルで、爆竹や花火でお祝いするのが一大イベントとなっています。ただ、今年はインド政府が花火の打ち上げを禁止しているようです。

India Supreme Court bans fireworks in Delhi ahead of Diwali

ただ、いちがいにディワリの花火のせいだけで大気汚染がひどくなっているわけではないようです。焼畑や、工場の煙、デリー盆地の構造により悪い空気が溜まってしまうこと、乾燥している空気など、色々な要素があいまって大気汚染がひどくなっているようです。

去年はデリー政府により、学校が三日間閉鎖さたり、工場の稼働をストップさせたり、道路に水撒きしたりと対策を練っていました。今年はどうなるか。参考：timesofindia

PM2.5対応のマスクをゲットしよう

不要時の外出は避けたくとも、ずっと家にこもることは不可能。できるだけマスクをして出かけましょう。

◼︎Cambridge Mask
去年のディワリ後にインド人も外人も全ての人がこぞって買いに来ていたイメージがあります。私はマーケットの薬局でゲットしました。
HPを見ると、アマゾンインディアでも購入できるようです。子供サイズがあるのでお子さんがいる方には安心ですね。
HP：https://cambridgemask.com