デング熱流行時期突入!インドでするべき蚊対策(DEETなど)

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デング熱の流行時期になりました。最近周りで「デング熱にかかった!」という人をチラホラ聞きます。インド暦が長い方も、そうでない方もしっかりと対策しましょう!

デング熱とは?(Dengue Fever)

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デング熱はデングウイルスによる感染症でネッタイシマカやヒトスジシマカによって感染します。感染症法の4類に分類されています。

2~14日(通常3~7日)の潜伏期間の後、およそ2-4割の人に38~40℃の発熱で発症し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹が現れます。肺炎などの呼吸器症状が顕著に現れる感染症ではないので、通常、死に至る危険は少ないですが、関節などの痛みは激しく、英語ではBreak bone feverとも呼ばれています。通常、3~5日で解熱し、解熱とともに発疹が現れます。発疹は治りかけたときに出現します。 出典:厚生労働省検疫所 FORTH

日本でも2014年頃にニュースになり、名前を聞いたことがある方は多いはず。

(東京の)代々木公園で昨年8月、国内では69年ぶりとなるデング熱の感染が確認され、同10月末までに感染者は全国で160人に上った。 出典:日本経済新聞 2015.7.30

インドは亜熱帯地域であるため、蚊が多くデング熱ウィルスを持つ蚊が発生することが多いです。昨年度は、インド内で129,166人が感染(デリーは4,431人)(参考:http://nvbdcp.gov.in/den-cd.html

具体的な症状

 臨床症状は、蚊に刺された3~7日後に発症し、発熱、頭痛(目の裏が痛い)、関節痛、下痢などの症状が5~7日感続き、熱が下がる頃に皮疹が現れるのが特徴だ。「高熱に加え、頭痛、目の奥の痛み、ふしぶしの痛み、筋肉の痛みがあれば疑われる。逆に、咳、のど痛、鼻水などの症状がある場合はデング熱の可能性は低い」出典:日経gooday

デング熱になると血小板が減るので、毎日血液検査をして減少値を計測するようです。

デング出血熱の特徴として、(1)発熱が2~7日間続く、(2)出血症状の所見、あるいは駆血帯試験の陽性所見、(3)血小板減少症(100,000個/mm3以下)、(4)血液濃縮を含む血漿漏出の所見(すなわち、ヘマトクリット値が年齢別の平均値より20%以上上昇、あるいは輸液後にヘマトクリット値がベースライン値よりも20%以上低下)、(5)胸水、(6)腹水、および(7)低タンパク血症、などがあげられます。 出典:日本旅行医学会

治療方法は?

デング熱ウィルスに特段効く薬はないようです。

血小板が低下し、出血を起こしやすくなるので、通常使用される鎮痛・解熱剤は控えるべきです。治療には小児にも使われるアセトアミノフェン(海外ではパラセタモールとの名で販売されています)が使用されます。

日本人には馴染みのあるポカリスウェットやアクエリアスなどで水分補給しても良いでしょう。インド人の間では、ココナッツウォーターをたくさん飲み、水分・ビタミン・ミネラル補給するようです。

また、パパイヤリーフで作ったティーがデング熱にいいとされているようです!葉っぱをグラインドして絞ったものです。味の感想は・・・青汁よりも苦い・・・

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デング熱の重症化(デング出血熱)

 デング熱を発症すると通常は、1週間前後の経過で回復・治癒しますが、一部の患者では、出血傾向やショック症状を呈する重症型デングとなります。デング熱の患者が解熱する時期に突然発症し、その病態は血管透過性の亢進、血小板減少、血液凝固障害等による循環障害によるものと考えられています。これらによる胸水・腹水の貯留、出血傾向(鼻、歯肉、眼底、消化管等からの出血)、肝機能障害(ALT、AST の上昇)等が認められ、更に重症化するとショック状態となることもあります。この重篤期は、24~48時間続き、この時期を乗り切ると2~4日の回復期を経て治癒に向かいます。重症型デングを発症する割合は、デング熱患者のうちの1~5%とされており、2006 年~2010 年に日本国内でデング熱と診断された 581 名では 24 名(4.1%)が重症型デングであるデング出血熱と    診断されました。

デング熱患者が重症化するトリガーについては、血清型の異なるウイルスの再感染に起因するという説が有力であり、重症型デングの 9割以上が二次感染時に発生しているといわれています。しかし、三次感染、四次感染ではむしろ防御的に働くことが多く、ウイルス自体の病原性の強さによるとの説もあって定まっていません。 出典:感染症・予防接種ナビ

デングに一回感染した人が二回目感染すると危ない!と言われているのは上記理由なのかもしれません。輸血が必要になる場合もあるようです。

インドで買える蚊除けグッズ

長袖長ズボンは基本ということで、ほか、家にいる時や外出時に役立つ蚊除けグッズを一部紹介します。※薬剤の成分をしっかり確認することをお勧めします。

<コンセントに挿して薬剤が霧散するタイプのもの>
◼︎グッドナイト(amazon.in
51t5ws7q6HL._SY450_

◼︎オールアウト(amaozn.in
71GTYcllm5L._SL1417_

<体につけるもの>
◼︎odomos(amazon.in

スクリーンショット 2017-10-09 9.25.09こちらのオドモスは、ディート成分N.N-Diethyl benzamide(ジエチルベンゾアミド)が12%(という理解)

<スプレー式>
◼︎HIT(amazon.in)スプレー
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蚊帳もインドで売っています。
◼︎蚊帳 mosquito net(amazon.in
51TurdOv41L._SX450_

子供用には、citronella(シトロネラ)オイルが配合されたパッチシールもありました。
◼︎good knight patches(amazon.in
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虫除けスプレーで重要なディート(DEET)とは

ディート (DEET) は昆虫などの忌避剤(虫よけ剤)として用いられる化合物である。IUPAC名N,N-ジエチル-3-メチルベンズアミドだが、N,N-ジエチル-m-トルアミドとも呼ばれる。出典:wikipedia

日本では12%以下のものが多く発売しており、私も「日本製品の虫除けはDEETが低いから、インドであまり効果がない(持続しない)」と聞いたことがあります。なので、インドに来てからは郷に入っては郷に従え、ではないですが、インド製品のものを使っていました。ただ、今使ってるodomosを見たらDEET成分が12%なので、日本製品とあまり変わりなかった?かなと思っております(笑)DEET成分はしっかりチェックするほうがよいですね。

日本では、最近規制が緩和されたのか、DEET成分30%のものが日発売されたようです。今度の帰国のときに買ってこよう・・・!
フマキラーの本気度を感じるHP(http://www.fumakilla.co.jp/untold_story/

<参考記事:http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/pickup/15/1008498/061000319/

インド生活する上で蚊対策は必至!ほかにこれお勧めだよ!というグッズがあれば、ぜひ、ぜひ教えてください!重要な情報をみなさんでシェアできればと思っています。


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